保護者の方へ|共通テスト「情報Ⅰ」の対策と参考書、塾・家庭教師は必要か

更新 2026年11月8日

「情報Ⅰ」は、2025年1月から大学入学共通テストに加わった新しい科目です。保護者の世代にはなかった科目なので、「何をどこまで勉強すればいいのか」「塾に通わせるべきか」が分かりにくいと思います。このページでは、試験の位置づけ、家庭でできる対策、参考書の選び方、塾・家庭教師の考え方を順にまとめます。

「情報Ⅰ」はどんな試験か

試験時間・配点60分・100点(マークシート)
次回の試験2027年1月の共通テスト(2日目の1月17日に実施予定)
出題範囲高校の「情報Ⅰ」。情報社会、情報デザイン、プログラミング、ネットワークとデータの活用の4分野
平均点2025年 69.26点、2026年 56.59点(大学入試センター発表)

パソコンを使う試験ではなく、紙の問題を読んでマークする試験です。プログラムも、特定のプログラミング言語ではなく、共通テスト独自の日本語に近い書き方で出題されます。

用語の暗記だけでは点が取れず、長い問題文から条件を読み取り、プログラムやデータを順に追って考える力が問われます。2026年は問題の量が増え、平均点が前年より大きく下がりました。くわしくは試験ガイドと過去問解説をご覧ください。

入試での重み

国立大学協会は、各大学で「情報」を課すことを申し合わせています。河合塾の集計(2023年10月末時点、2025年度入試)では、国立大学の一般選抜の募集区分のうち96%で「情報Ⅰ」が必須でした。国公立大学を目指すなら、ほぼ避けられない科目です。

一方で、配点の比重は大学によって大きく異なります。同じ集計では、「情報Ⅰ」を点数化する国公立大学のうち、共通テスト全体に占める配点比率が10%の大学が33%、10%未満の大学が59%でした。個別試験(2次試験)まで含めた総合点で見ると、難関大学では1〜2%程度にとどまるという見方もあります。

ポイント:0点では困りますが、ほかの科目の時間を削ってまで満点を狙う科目ではありません。志望校の入試要項で「情報」の配点を確認し、配点に見合った時間をかけるのが現実的です。

私立大学では、共通テスト利用入試で「情報」を必須にしている大学はまだ少数です。志望校ごとに確認してください。

時期別の対策

情報Ⅰは範囲が広い一方で、1つひとつのテーマは短い時間で確認できます。少しずつ積み上げるのに向いた科目です。

時期やること
高1・高2学校の授業と定期テストをきちんとこなすのが一番の対策です。授業で習った用語を、その都度用語集や分野別の解説で確認しておくと、受験期の負担が軽くなります。
高3の夏まで講義形式の参考書か分野別の解説で4分野をひと通り復習し、問題集で基本問題を解きます。特に共通テスト用プログラム表記には早めに慣れておくと安心です。
高3の秋過去問や本番形式の問題集に取り組み、苦手な分野を見つけて復習します。プログラミング(第3問)とデータの分析(第4問)で配点の半分を占めるので、ここを重点的に固めます。
直前期(12月〜)60分を計って大問4題を解き切る練習をします。問題文が長いので、時間配分を決めておくことが大切です。

家庭でできるサポート

参考書・問題集の選び方

情報Ⅰの参考書は、新しい科目のため毎年のように新刊や改訂版が出ています。段階に合わせて、次の3種類から選ぶのが基本です。書名と出版社は2026年11月時点で確認したもので、購入の前に最新の版を確かめてください。

1. 講義形式の参考書(最初の1冊)

教科書の内容を、話し言葉で順を追って説明する本です。授業で習っていない分野がある場合や、全体像をつかみたい場合に向いています。

2. 分野別の問題集(基礎を固める)

テーマごとに問題を解いて、理解を確かめる本です。苦手な分野がはっきりしているときにも使えます。

3. 本番形式の問題集・過去問(仕上げ)

60分の本番形式で解く練習用です。高3の秋以降に使います。年度版の本は、必ず最新の年度のものを選んでください。

なお、本試験の問題と正解は大学入試センターのウェブサイトで無料で公開されています。このサイトの過去問解説と組み合わせれば、本を買わずに過去問演習を始めることもできます。学校で使っている教科書も、最も基本的な参考書です。

このサイトは、紹介した本の出版社や書店から報酬を受け取っていません。

塾・家庭教師は必要か

結論から言うと、情報Ⅰのためだけに塾や家庭教師をつける必要は、多くの場合ありません。配点の比重が大きくないこと、参考書や無料の教材が増えてきたこと、学校の授業で基礎を学べることが理由です。すでに塾に通っている場合は、情報Ⅰの講座があるかを確認するくらいで十分なことがほとんどです。

ただし、次のような場合は、外部の力を借りることを考えてもよいでしょう。

学び方ごとの特徴

学び方向いている人注意したい点
独学(参考書・無料サイト)授業で基礎を学んでいて、自分で計画を立てて進められる人分からない所を質問できないので、解説が丁寧な教材を選ぶ
映像授業・オンライン講座講義を聞いて理解したいが、通塾の時間は取りたくない人見るだけで終わらないよう、問題演習と組み合わせる
集団塾・予備校の講座ほかの科目と一緒に、受験全体の計画を立ててほしい人情報Ⅰの講座の有無や回数は塾によって違う
個別指導・家庭教師プログラミングなど、特定の苦手を集中して克服したい人情報Ⅰを教えられる講師がいるかを事前に確認する

塾・家庭教師を選ぶときに確認したいこと

よくある質問

学校でプログラミングをほとんど習っていません。間に合いますか?

共通テストのプログラムは、学校で習う言語ではなく独自の書き方で出題されるため、プログラミングの経験がなくても対策できます。まず共通テスト用プログラム表記の読み方を覚え、短いプログラムを1行ずつ追う練習から始めてください。

家にパソコンがなくても対策できますか?

できます。試験はマークシート方式で、パソコンは使いません。問題演習は、参考書のほか、このサイトのようにスマホでも取り組めます。

このサイトは無料ですか?

すべて無料で、会員登録も要りません。解答の記録はお使いの端末のブラウザにだけ保存され、サーバーには送信されません。くわしくはサイトについてをご覧ください。

参考資料

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