情報とメディアの特性|データ・情報・知識の違いと情報の3つの特性

公開 2026年11月8日

「情報Ⅰ」の最初に学ぶのが、情報とは何か、そして情報を運ぶメディアの性質です。用語の暗記に見えますが、SNSのトラブルや著作権、セキュリティなど、後の分野すべての土台になる考え方です。共通テストでは、具体的な場面に当てはめて考える形で問われます。

データ・情報・知識の違い

日常では同じように使う言葉ですが、情報Ⅰでは次のように区別します。

用語 意味 例(天気の場合)
データ 事実や観測結果を、記号や数値で表したもの 「12時の気温 31.5℃、湿度 70%」
情報 データを目的に合わせて整理・解釈し、意味をもたせたもの 「今日の午後は蒸し暑い」
知識 情報を蓄積・体系化し、判断や行動に役立てられるようにしたもの 「気温と湿度が高い日は熱中症に注意し、水分をとる」

同じデータでも、受け取る人の目的によって、そこから得られる情報は変わります。例えば「明日の降水確率 80%」は、遠足を控えた人には「延期になるかも」、農家には「水やりは不要」という情報になります。

情報の特性

情報には、食べ物や本などの「モノ」にはない特性があります。

特性 意味 具体例
残存性 人に渡しても、元の情報はなくならない 友達にテストの範囲を教えても、自分の記憶から消えない
複製性 簡単にコピーできる デジタル写真は何枚コピーしても劣化しない
伝播性 短時間で広く伝わる SNSの投稿が数時間で何万人にも広がる

このほか、情報は受け取る人や時と場合によって価値が変わる(個別性)、形がない、という性質も挙げられます。

特性から生まれる問題

情報の特性は便利さの源ですが、トラブルの原因にもなります。

詳しくは用語「情報の特性」も参照してください。

メディアの3つの意味

メディアは「媒体」という意味で、情報を伝えるために間に入るものです。情報Ⅰでは、役割によって次の3つに分けて考えます。

分類 役割 例
表現のメディア 情報を表す手段 文字、音声、図、画像、動画
伝達のメディア 情報を運ぶ手段 電波、光ファイバー、紙、空気(音)
記録のメディア 情報を保存する手段 紙、SSD、USBメモリ、DVD

例えばテレビ放送では、映像と音声(表現)を電波(伝達)で届け、録画すればSSDやHDD(記録)に残ります。一つのサービスでも、3つの役割を分けて考えると整理しやすくなります。

マスメディアとソーシャルメディア

マスメディア ソーシャルメディア
例 テレビ、新聞、ラジオ、雑誌 SNS、動画共有サイト、ブログ
情報の流れ 少数の発信者から多数の受け手へ(一方向) 誰もが発信者にも受け手にもなれる(双方向)
情報の確認 編集・校閲を経て発信されることが多い 個人がすぐ発信でき、確認されていない情報も多い

ソーシャルメディアは、誰でも手軽に発信できる反面、誤った情報や偏った情報も混ざりやすいという特徴があります。

メディアリテラシーと情報の信憑性

メディアから受け取った情報をうのみにせず、主体的に読み解く力を**メディアリテラシー**といいます。情報が信頼できるか(信憑性)は、次のような点で確かめます。

  1. 発信者は誰か:公的機関・研究機関・専門家か、匿名の個人か
  2. いつの情報か:古い情報が今も正しいとは限らない
  3. 根拠や出典が示されているか:データの出どころ、調査の方法
  4. 複数の情報源で同じことが言えるか(クロスチェック)
  5. 発信の目的は何か:広告や、特定の意見への誘導ではないか

情報が偏るしくみ

インターネットでは、自分の好みに合う情報ばかりが届きやすい仕組みがあります。

自分が見ている情報が偏っているかもしれない、と意識することもメディアリテラシーの一部です。

共通テストでの出題

この分野は、単独の大問よりも、ほかの分野の問題の中で考え方として使われることが多い分野です。

よくある間違い

まとめ

確認問題

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