画像と音のデジタル化|標本化・量子化・符号化とデータ量の計算

公開 2026年11月8日

音や画像のように連続的に変化する情報を、0と1で表せる形にすることをデジタル化といいます。この分野はデータ量の計算が必ずといってよいほど出題されるので、計算の手順を身につけておくことが大切です。

アナログとデジタル

アナログ デジタル
表し方 連続的に変化する量で表す とびとびの値(数値)で表す
例 針式の時計、レコード、フィルム写真 デジタル時計、CD、デジタル写真
コピーすると 少しずつ劣化する 劣化しない
加工・伝送 ノイズの影響を受けやすい 修正・圧縮・暗号化がしやすい

デジタル化すると、元の情報の一部は失われますが、コピーや編集、送信がしやすくなります。

音のデジタル化

音は空気の振動で、時間とともに連続的に変化する波です。次の3つの手順でデジタルデータにします。

手順 すること 決める値
① 標本化(サンプリング) 一定の時間間隔で、波の高さを取り出す 標本化周波数(1秒間に取り出す回数、単位Hz)
② 量子化 取り出した値を、決められた段階の整数に置き換える 量子化ビット数(何段階で表すか)
③ 符号化 整数を2進数(0と1の列)に変換する —

どちらも、元の音に近づく代わりにデータ量が増えます。

標本化定理

元の音に含まれる最も高い周波数の2倍より高い標本化周波数で取り出せば、元の波形を再現できます。音楽CDの標本化周波数は 44.1kHz なので、約22kHzまでの音を再現でき、人が聞こえる上限(約20kHz)をカバーしています。

画像のデジタル化

画像は、細かいマス目(画素、ピクセル)に分け、それぞれの色を数値で表します。

用語 意味
画素 画像を構成する一つひとつの点
解像度 画素の細かさ(画素数)。多いほど細かい部分まで表せる
階調 色や明るさを何段階で表すか。n ビットなら 2n 段階

画像の標本化は「画素に分けること」、量子化は「各画素の色を段階に置き換えること」にあたります。

色の表し方:RGB

ディスプレイは、**赤(R)・緑(G)・青(B)**の光の組合せで色を表します(用語「光の三原色(RGB)」)。

白黒の濃淡だけで表すグレースケールなら、1画素を8ビットで256階調、4ビットで16階調のように表します(2026年の本試験 第2問B では、4ビット16階調のグレースケールが使われました)。

データ量の計算

単位

単位 大きさ
1バイト(B) 8ビット
1KB(キロバイト) 1,000バイト(1,024バイトとすることもある)
1MB(メガバイト) 1,000KB
1GB(ギガバイト) 1,000MB

問題文でどちらの換算(1,000か1,024か)を使うかが指定されるので、必ず確認しましょう。

画像のデータ量

データ量 = 横の画素数 × 縦の画素数 × 1画素のビット数

例: 横640画素 × 縦480画素、24ビットフルカラーの画像

640 × 480 × 24 = 7,372,800 ビット → ÷8 で 921,600 バイト ≒ 約922KB(1KB=1,000バイトの場合)

音声のデータ量

データ量 = 標本化周波数 × 量子化ビット数 × チャンネル数 × 秒数

例: 音楽CD(44.1kHz、16ビット、ステレオ=2チャンネル)を1秒

44,100 × 16 × 2 = 1,411,200 ビット → ÷8 で 176,400 バイト ≒ 約176KB(1分なら約10.6MB)

動画のデータ量

動画は、静止画(フレーム)を高速で切り替えて表示しています。1秒間のフレーム数をフレームレート(fps)といいます。

データ量 = 1フレームのデータ量 × フレームレート × 秒数

上の画像(約922KB)を30fpsで10秒なら、921,600 × 30 × 10 = 276,480,000 バイト ≒ 約276MB です。実際の動画は、圧縮して大幅に小さくしています。

計算のコツ

共通テストでの出題

よくある間違い

まとめ

確認問題

問題を準備しています…

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