相関と回帰|散布図・相関係数の読み方と回帰直線による予測

公開 2026年11月8日

「気温が高い日ほど、アイスクリームがよく売れる」のような、2つの量の関係を調べるのが相関、その関係を式で表して予測に使うのが回帰です。共通テストの第4問では、2025年・2026年とも散布図と相関係数が出題され、2026年は回帰直線を使った予測まで問われました。

散布図

**散布図**は、2つの量を横軸と縦軸にとり、1つのデータを1つの点で表した図です。

点の並び方 関係 例
右上がり 正の相関:一方が大きいほど、もう一方も大きい傾向 身長と体重、気温とアイスの売上
右下がり 負の相関:一方が大きいほど、もう一方は小さい傾向 気温と暖房の使用量、標高と気温
決まった傾向がない 相関がない 身長とテストの点数

点が直線の近くに集まっているほど、相関が強いといいます。

相関係数

相関の強さを −1 から 1 までの数値で表したものが**相関係数**です。

相関係数 関係(目安)
1 に近い(0.7 以上など) 強い正の相関
0.4 〜 0.7 程度 正の相関がある
0 に近い ほとんど相関がない
−0.4 〜 −0.7 程度 負の相関がある
−1 に近い(−0.7 以下など) 強い負の相関

相関係数の注意点

相関と因果は違う

2つの量に相関があっても、一方が原因で、もう一方が結果(因果関係)だとは限りません。

例: アイスクリームの売上と、水難事故の件数には正の相関がある。

アイスを食べると水難事故が起きるわけではありません。どちらも「気温が高い(夏である)」ことが原因で増えています。このように、第3の要因によって生まれる見かけの相関を疑似相関といいます。

因果関係を確かめるには、ほかの要因をそろえて比べる実験や、仕組みについての検討が必要です。

回帰直線と予測

散布図の点の並びに最もよく当てはまる直線が**回帰直線**です。y = ax + b の形で表し、x の値から y の値を予測できます。

例: 回帰直線が(開花差の予測値)= 0.55 ×(氷点下日数)+ 5.48 のとき、氷点下日数が18日なら

0.55 × 18 + 5.48 = 9.9 + 5.48 = 15.38

残差

実際の値と、回帰直線による予測値との差を残差といいます。

残差 = 実際の値 − 予測値

点が回帰直線より上にあれば残差は正、下にあれば負です。回帰直線は、残差の2乗の合計が最も小さくなるように引かれています(最小二乗法)。

予測の注意点

外れ値の影響

ほかから大きく離れた点(外れ値)が1つあるだけで、相関係数や回帰直線は大きく変わることがあります。散布図を描かずに相関係数だけを見ると、こうした影響に気づけません。必ず散布図と合わせて判断しましょう。

共通テストでの出題

よくある間違い

まとめ

確認問題

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