情報セキュリティと情報モラル|3要素・脅威と対策・関連する法律

公開 2026年11月8日

情報を安全に使い続けるための考え方が情報セキュリティ、情報社会で適切に行動するための考え方が情報モラルです。共通テストでは2025年・2026年の本試験とも第1問の知識問題で出題され、「この対策はどの要素を高めるか」「この記述は正しいか」を判断する問題が中心です。用語の意味を正確に押さえておけば、確実に得点できる分野です。

情報セキュリティの3要素

情報セキュリティでは、次の3つの性質を守ることを目指します。英語の頭文字から CIA と呼ばれます(用語「情報セキュリティの3要素」)。

要素 意味 損なわれる例 高める対策
機密性 許可された人だけが情報を利用できる 顧客名簿が外部に漏れる パスワード、アクセス権の設定、暗号化
完全性 情報が正確で、改ざんされていない Webページが書き換えられる 改ざんの検知、デジタル署名、操作の記録
可用性 必要なときにいつでも利用できる サーバの故障でサービスが止まる バックアップ、予備の機器、停電対策

どの要素を高める対策かを判断する問題がよく出ます。2026年の本試験 第1問 問1 では、「データをバックアップすると可用性を高められる」が正解でした。

情報セキュリティへの脅威

主な脅威

分類 例
技術的な脅威 マルウェア、不正アクセス、通信の盗聴
人的な脅威 ソーシャルエンジニアリング、操作ミス、パスワードの使い回し、内部の人による持ち出し
物理的な脅威 災害、停電、機器の故障、パソコンやUSBメモリの盗難・紛失

マルウェア

悪意のあるソフトウェアの総称で、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、スパイウェア、ランサムウェアなどがあります。

フィッシングとソーシャルエンジニアリング

認証とパスワード

よいパスワードの条件

文字の種類が増え、桁数が長くなるほど、総当たりで試すべき組合せの数は急激に増えます。例えば数字4桁なら 104 = 1万通りですが、英大文字・小文字・数字(62種類)の8桁なら 628 ≒ 218兆通りです。

多要素認証

「知識(パスワード)」「所持(スマートフォン、ICカード)」「生体(指紋、顔)」のうち、異なる種類の要素を2つ以上組み合わせて本人確認する方法が**多要素認証**です。パスワードが漏れても、もう一つの要素がなければログインできません。

ネットワークでの対策

対策 役割
ファイアウォール 内部ネットワークとインターネットの境界で、許可されていない通信を遮断する
暗号化 通信の内容を第三者に読まれないようにする(HTTPS、無線LANのWPA2・WPA3など)
アクセス制御 利用者ごとに、見られる情報や操作できる範囲を制限する
セキュリティ対策ソフト マルウェアを検出・駆除する

ファイアウォールは通信を通すかどうかを決める仕組みで、通信内容を暗号化する働きはありません。無線LANの盗聴を防ぐのは暗号化です(2026年の本試験 第1問 問1 の選択肢)。

情報セキュリティに関する法律

法律 主な内容
不正アクセス禁止法 他人のID・パスワードを無断で使ってログインするなど、アクセス制限を破る行為を禁止
刑法(不正指令電磁的記録に関する罪) 正当な理由なく、コンピュータウイルスを作成・提供・保管する行為を処罰
個人情報保護法 事業者に、個人情報の安全管理などを義務づける(「個人情報とプライバシー」)

不正アクセス禁止法の対象は「アクセス制限を破る」行為です。誰でも見られるWebサイトを閲覧するだけでは違反になりません。一方で、友達同士でも、無断で他人のパスワードを使ってログインすれば違反になります。

情報モラル

情報モラルは、情報社会で他人に迷惑をかけず、自分も被害にあわないための考え方と態度です。

共通テストでの出題

よくある間違い

まとめ

確認問題

問題を準備しています…

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